JFIR会員限定 永野千代子先生「迷走神経ーその進化をたどり病気を見つめるー」
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開催日時 2月17日(日) 10:00~12:30 開場9:30
開催場所 東京八重洲ホール201号室 http://yaesuhall.co.jp/accessmap/
講師 堀田修クリニック 永野千代子先生
演題「迷走神経―その進化をたどり病気を見つめるー」
抄録
上咽頭擦過治療(EAT)は幅広い免疫疾患・神経疾患や心身症状を治癒/回復に導く治療法として広まってきました。感染病巣除去と免疫応答の改善、上咽頭うっ血の解除による脳循環や迷走神経機能改善、などがその機序として提示されています。
さて、自律神経の働きはこれまで交感神経と副交感神経という2系統で説明されてきましたが、近年、魚類から哺乳類にいたる5億年の生命進化の過程で副交感神経機能の約80%を司る迷走神経も進化を遂げ、ほ乳類では無髄背側迷走神経から新たに有髄腹側迷走神経が分岐してきたことがわかってきました。よって今日、自律神経機能は交感神経、背側迷走神経、腹側迷走神経の3系統のシステムとして捉え直す必要があります。
今回の講演ではこうした視点をとり入れて、迷走神経を巻き込む様々な疾患についての新しい考え方をお話します。特に、迷走神経を上行して進行するプリオン病とパーキンソン病、腹側迷走神経機能異常を背景とするストレス障害(特に心的外傷後ストレス障害)について焦点を当てます。さらに、ヒトの腹側迷走神経を守り育てる為に、乳児期から、神経解剖学的に腹側迷走神経に接続している、のど・顔・頸・中耳・心臓・肺の筋肉を発達させることの大切さにも言及し、このことが後年のストレス耐性の獲得や豊かな社会生活・愛着行動にとって重要であるとするポリヴェーガル(Polyvagal)理論を紹介します。
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